西武ライオンズ、売り子の撮影禁止へ　野球ファンから賛同の声続出「むしろ遅すぎた」「野球を観ろ」

埼玉西武ライオンズは3月7日、2025年シーズンより観客による売り子の撮影および売り子との写真撮影を禁止すると発表した。これは、売り子の安全な就労環境を確保するための措置であり、公式サイトで「売り子の安全な就労を行う観点から、こちらもご理解のほど何とぞよろしくお願いいたします」と説明している。

この発表を受け、ネット上では多くの賛同の声が寄せられている。

賛成意見としては、「売り子目当ての客が長時間話し込むことで周囲の観戦の妨げになっていた」「野球場なのに売り子に群がる一部の男性客の行動が不快」「撮影禁止は当然。むしろ遅すぎた」「野球見に来ているんだから野球をみろ」などの声があがった。特に、ベルーナドームでの観戦経験者からは「お気に入りの売り子が来るまで他の売り子から絶対に買わず、酔っ払って握手を要求したり撮影したりする客がいた」「数人の男性グループが売り子を長時間拘束し、周囲に迷惑をかけていた」といった具体的な迷惑行為の報告が寄せられている。

また、他の球場でも同様の規制を求める声も多く、「ペイペイドームでは5～6年前から売り子の撮影が禁止されている」「バンテリンドームでは望遠カメラを売り子に向ける客が問題になっている」「女性売り子をキャバクラと勘違いしている観客を見かけることがある」といった事例も挙がっている。

一方で、一部の反対派からは「売り子によっては写真撮影や会話を通じて固定客を獲得していたため、売り上げに影響が出るのではないか」「美人売り子から芸能界に転身する人もいるため、アピールの場を失うことになる」「ルールが曖昧なままだと、試合中に選手を撮影した際に売り子が映り込んでしまい、トラブルのもとになる」といった懸念が示されている。

売り子の撮影禁止措置は、野球観戦の環境改善と売り子の安全確保を目的としたものであり、今後他の球団にも広がる可能性がある。ファンの間では、売り子の働きやすさを考慮しつつ、観客が快適に試合を観戦できる環境をどのように整えていくかが、今後の課題として浮かび上がっている。