Sexy Zoneの中島健人と菊池風磨が表紙&巻頭グラビアを飾った8月28日発売の『anan』。黒シャツの菊地が白シャツの中島の肩を組み、大人の雰囲気を醸し出したセクシーな表情が好評。書店やコンビニなどで売り切れや品薄が続出し、発売初日に重版が決まった。

ファンが求める最強のシンメ

この『anan』のテーマが、相性の化学反応。ジャニーズファンは、二人のタレントが対になってダンスや歌などパフォーマンスを担当するコンビを“シンメ”(シンメトリーの略)と呼ぶ。相性のいいシンメがいることで信頼関係、仲の良さ、ギラギラしたライバル意識などが、互いを引き立て、いい化学反応が生まれ、「1+1」が2ではなく、何倍にもなる。シンメは、ジャニーズファンにとってたまらない魅力なのだ。

今のジャニーズで、1、2を争う人気のシンメといえば、中島と菊池、通称“ふまけん”だ。お互いが唯一無二の存在で、ファンが“ふまけん”を求めていることを知っているから、最近は、積極的に二人がからみ、シンメアピールをする。それでも“ふまけん”には喧嘩をしているような冷たい空気が流れる氷河期があった。

オーディション、Jr.時代からのシンメ

中島と菊地は2008年にジャニーズ事務所に入所。実は、オーディションの日から二人はジャニーさんにコンビのように扱われていたという。BIShadow時代からシンメになり、2011年にSexy Zoneとしてデビューしてからもシンメとして活動してきたが、セクガル(Sexy Zonファン)から見て「氷河期」と呼ばれる、二人が喋らない、ぎこちない時期があったという。

その氷河期が解け、お互いを素直に受け入れるようになったのが、2016年8月25日の「8.25事件」だ。「メンバーのソロコンには行かない」と宣言していた菊地が、中島のソロコンサート、『Summer Paradise 2016 #Honey♡Butterfly』のオーラスに見学に訪れた日だ。

氷河期が解けたソロコンの見学

中島のソロコンサートの見学に行こうと誘ったのが、先輩の山下智久。コンサートのMCコーナーでマイクを渡された山下が「風磨も一緒に来ました」と紹介。菊地の見学を知らされていなかった中島は、モニターで菊地を発見し驚きの表情を隠せず、マイクを外して何度も「マジかよ」と言うほど動揺した。

「きっかけがなかなかなかったけど、山下君が誘ってくれて、相棒のライブに、来て本当に良かった」とコメントする菊地に、会場のファンから悲鳴と歓声が上がった。お互いに「ありがとう」を言い合う様子に、「風磨が健人を相棒と呼んだ」「健人が久しぶりに風磨と呼んだ」「仲人山Pに感謝」と、涙するセクガルも多くいた。

ふたりにしかわからない空気感

その後、中島はラジオで「世界で一番(ソロコンサートに)来ないと思った奴が来て、世界で一番嬉しかったかも」と語った。コンサート終了後に「世界観が確立されていて良かった」と菊地から褒められ、嬉しかったという。翌年、菊地は「長い反抗期が終わった。中島とがっつり仲良くなった」と話している。二人の氷河期は、菊地の反抗期もあったのだ。

「別れたカップルが仲直りしたみたいな日」と、今も語り継がれる「8.25事件」だが、今や相棒であり、宿敵であり、戦友。中島は“ふまけん”の関係を「いろいろな時期を越えて、ふたりだけの歴史をリアルな人間模様として語れる」と話している。今や、「8.25事件」は、「ふまけん記念日」と呼ぶファンもいて、二人がシンメとしてどんな化学反応を生み出すか、セクガルは熱い視線で見守っている。

〈ライター/佐藤ジェニー〉

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