(18173)

タレントの上沼恵美子が20日、読売テレビ『上沼・高田のクギズケ!』に出演し、フジテレビ女性社員へのセクハラ問題で謝罪コメントを発表した石橋貴明について言及した。

番組では、元タレント・中居正広氏の性加害疑惑に端を発したフジテレビの社内調査報告書をもとに、石橋がセクハラ事案に関与したとされる一件が紹介された。

これを受け、上沼は「とんねるずの芸っていうのは、私関西やからかな、下ネタをよくやってて、明るい下ネタで沸かすようなバラエティっていうのは私は大嫌いです」と断言。「清純だから言うてんちゃうんですよ。面白ないから」と明かした。

さらに、「清純な女の子に卑猥なことを言わせて、それを見て『えへへ』って笑っている石橋さんのその笑いが分からない」と厳しい口調で続けた。

さらに上沼は、自身が石橋貴明の芸風を嫌う決定的な出来事として、過去の「こまどり姉妹」に関するエピソードを詳細に語った。自身が大ファンだったというこまどり姉妹を大阪の自身の番組に招いた後、彼女たちが東京の番組にも出演するようになったという。その一つがとんねるずの番組だった。

上沼は当時の状況を振り返り、「こまどりさんが歌い終わった後に、石橋さんがカメラの前に出てきて、『酷かったですね、あの顔。なんだあれ?』って言うたの。で、(私は)画面に向かって『失礼やな!』って。テレビに怒鳴ったことあるんです」と、石橋の発言に対して怒りを露わにした過去を告白した。

「それがまかり通るというのが、彼は面白いと思ってる。失礼です」と断じた上沼。一方で、「良い番組もありました。『食わず嫌い王決定戦』なんかは見てましたね。あれ面白かったなと思います。全部が全部、卑猥なことで笑ってたわけじゃないんだけども」とフォローした。

しかし、下ネタで笑いを取る手法については、「セクハラっていうんでしょうかね。下ネタで笑いに持っていくっていうのは、私ら古いから、最低やねん。でけへん人がやんねん。そんな感じでした」と、自身の笑いの哲学とは相容れないものだと断じた。

とんねるずの芸風が時代に受け入れられた側面については、「ただ、とんねるずのそれは、明るくて陽気で。ええように言ってあげてるんですよ。明るいように持って行ってたから時代にパーンとはまった。そしてファンもついたっていうのは分かるんです」と理解を示しつつも、今回のセクハラ問題に関しては「でもこの人らしいっちゃらしいわ」と突き放した。

最後に、石橋ががん闘病中であることに触れ、「ご病気でもあるしお気の毒だなとは思いますけどね」と気遣いを見せながらも、「治って完璧になって生還したら、ちゃんと謝ったらどうでしょうか」と締めくくった。

関連する記事

関連するキーワード

ライター