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「ABEMA(アベマ)」が反面教師バラエティ『しくじり先生 俺みたいになるな!!』の最新話を10月10日(金)夜9時30分より放送した。

今回の番組では、お笑いコンビ・オードリーの春日俊彰による特別授業を実施。「なぜ日本人は英語が苦手なのか?」をテーマに、日本の英語教育の歴史と独自の分析から、日本人が英語を話せない理由を紐解いた。

番組冒頭、春日は「日本人の英語力はアジアの中でかなり低い」「とにかく日本人は英語を話すことが苦手」と切り出し、まず現代社会における英語の重要性を強調。「2024年の訪日外国人客数は過去最高の約3700万人」「上場企業の約75%が業務で英語を使用」といったデータを提示し、「これからの時代、英語が話せないと生きていけない!」と断言した。

これには生徒役の実業家・インフルエンサーの岸谷蘭丸も「就職決まってから焦って英語をやりだす」「海外に会社があると、会議で絶対英語を使わないといけない。上司が英語でしか喋れないとか結構あるらしい」と現場目線で共感を示した。

春日が導き出した日本人が英語を話せない“2大理由”は、「学校の英語教育」と「テレビ番組」だという。文教大学の阿野幸一教授監修のもと、まずは「学校の英語教育」について解説。1980〜1990年代の英語教育では文法と単語の暗記ばかりを重視し、正しさを意識するあまり不自然な会話になってしまう傾向があったと指摘した。さらに「間違えることを“悪”とする教え」もあり、「英語を学ぶ目的が“受験”や“テスト”のためになっていた」「正答率を上げるために間違いを指摘する教育だった」と、当時の教育が苦手意識を生んだ背景を語った。

もう一つの理由として春日が挙げたのは「90年代のテレビ番組」に潜んだ“笑いの空気”だった。「英語の発音が良いとなんか笑っちゃう」という文化が、英語を真面目に話すことへの抵抗感につながったと分析。具体例として“ルー語”で人気を博したタレント・ルー大柴を挙げると、生徒たちからは「ルーさんは面白すぎた」「ルーさんはギャグにしてる」との声が上がったが、春日先生は「我々も笑ってはいけなかった」と返し、スタジオは爆笑となった。
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さらに、「Japanese+English=Japanglish(ジャパングリッシュ)」という和製英語の存在にも言及。こうした“英語っぽい言葉”がメディアを通じて広がり、実際の英語では「通じない、もしくは誤解される可能性がある」と警鐘を鳴らした。

また、1990年代のJ-POPにも意味が通じない英語タイトルが多かったとして、春日は生徒の岸谷に「蘭丸くんはお母さんの歌で気になった歌詞はありますか?」と質問。これに岸谷は「『M』が誰なのかは…(気になっている)」と答え、春日先生が「それは日本人みんな思ってる」と即ツッコミ。若林正恭も「俺たちもわかった上で、気をつかってる」とコメントし、スタジオは笑いに包まれた。

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