家庭用ロボットがもはやSFの域　日本の技術と融合した次世代型ヒューマノイドにネット騒然「人類はここまで来た」

ノルウェーのロボティクス企業1X Technologiesが開発したヒューマノイドロボット「NEO Gamma」が、紹介動画の中でまるでSF映画のように自然な動作で家事をこなす姿を披露しており、「人類はここまで来たか」とネット上で大きな話題となっている。

1Xによると、NEO Gammaは従来モデル「NEO」から大幅に進化した次世代の家庭用ヒューマノイドロボットであり、開発においては「家庭で自然に共存すること」が最大のテーマとされたという。

NEO Gammaは、人間の動きを模倣する強化学習技術を用いた「全身制御システム」を搭載しており、人間に近い歩き方や腕の振り、しゃがみ動作、椅子に腰かけるといった動作が自然に行えるとされている。

また、カメラとAIを組み合わせた視覚操作モデルにより、学習していない環境でもさまざまな物体を認識し、柔軟に取り扱うことが可能だという。

会話面においても、自社開発の言語モデルを搭載しており、利用者との自然な会話やボディランゲージでのコミュニケーションが実現されている。

NEO Gammaは家庭内での使用を想定した親しみやすい見た目と構造を持っており、金属感を抑えるため、日本の島精機が開発したニット素材のスーツを採用している。このスーツは、縫い目のない3D編み技術により、ロボットの動きを妨げることなく自然な外観を実現しているとのことだ。

また、耳に取り付けられた「光るリング状の表示灯」は、ロボットの状態や感情を色や点滅で視覚的に伝える仕組みになっているという。これにより、ユーザーはロボットの反応を直感的に理解しやすくなっている。

安全面にも配慮されており、関節の駆動には「Tendon Drive（腱駆動）」を用い、その上から柔らかいカバーで保護することで、万が一の衝突時にも周囲や人に与えるダメージを最小限に抑える工夫がなされている。

1Xは、NEO Gammaの開発において「実際の家庭環境で使われること」を前提としており、研究室や工場といった限定的な環境では得られない、生活の中の多様なデータをロボットの学習に活かす方針だという。

CEOのベルント・ボルニッヒ氏は、「近い将来、私たちは皆『ロージー』や『ベイマックス』のような家庭用ロボットを持つようになるでしょう」とした上で、「できる限り早くNEOを家庭に届けることを目指している」と述べている。

今年の2月22日に公開された「NEO Gamma」の紹介動画は、4月5日現在までに再生回数44万回を突破。コメントも1,970件以上寄せられており、まるでSF映画の中に足を踏み入れたような未来感に興奮する声などであふれている。


「20年後の人たちは、俺たちが9時から5時まで働いた上に、掃除や洗濯、食器片付けまでしてたなんて信じられないだろう」
「2008年にこの映像を見せたら、間違いなく驚愕するだろう。人類はここまで来たんだ！」
「ロボットたちが“自由をよこせ”って抗議する姿が目に浮かぶ」
「子供の頃は夢物語だと思っていたが凄い時代になった」
「これは広告だから、良く見えるように作られてる点は覚えておいた方がいい」
「昔のSFが今日の現実になる…人間の想像力って本当にすごい」
「もう二度と洗濯しなくていい日が待ちきれない」

現時点ではNEO Gammaの販売は始まっていないが、1Xによれば数百から数千の家庭内での試験運用を開始する準備が進められており、家庭用ヒューマノイドロボットとしての実用化に向けた大きなステップとなっている。

完全自律型ヒューマノイドロボットが家庭の日常生活に自然に存在する未来――その実現は、もはやSFの中だけの話ではないようだ。