8月9日放送のテレビ朝日系「マツコ&有吉 かりそめ天国」で、本来野球を楽しむはずの日本ハムファイターズの2軍スタジアムが、野球そっちのけで盛り上がっていると紹介された。

「マツコ&有吉 かりそめ天国」は、マツコ・デラックスと有吉弘行が、視聴者から寄せられた「マツコ&有吉に聞いてほしい(耳に入れたい)話」をもとにトークを繰り広げる番組。

今回日ハム2軍スタジアムの情報が紹介されたのは、業界では話題沸騰だがあまり世の中に知られていない「誰かが幸せになったニュース」を取り上げるコーナー「業界幸せニュース」だ。

千葉県鎌ケ谷市にある「北海道日本ハムファイターズ鎌ヶ谷スタジアム」では、一塁側内野席にプールが設置され、試合中にも水遊びが楽しめる。

「鎌スタ☆プール」というもので、7月中旬から8月末までの営業で子供は料金無料。多くの子供達が野球そっちのけで遊んでいる。

企画したのは、北海道日本ハムファイターズ首都圏事業部ディレクターの中原信広氏だ。

「チャレンジですね。まだどこもやってなかったら一度やってみたらどうか。野球を見ながら、プールがあってもいいんじゃないか」

スタジアム内でありながら、ホームランが飛んでも水遊びをする子供達は無関心だ。番組スタッフが「野球見てる?」と聞いても、「興味ない」「見ない!」と返ってきてしまった。

これでいいのか…と思ってしまうが、元々は一軍で広報をしていた中原氏。「鎌スタ☆プール」は、多くの人に球場に足を運んでもらうための策の一つだ。

「2軍だから追っていける夢ってありますよね。2軍だからこそ、企画に関しては野球から一回切り離した形で、どうやったら人が集まってくれるかが第一」

その考えから「スタジアムの中に畑があってもいいんじゃないか」として、レフトスタンドに枝豆畑を作り、試合後に収穫イベントを行ったことも。

「野球の後にプロレスを見てもいいんじゃないか」の考えで、スタジアムの外にプロレスリングを設置。地元のプロレス団体を招いて、観客が野球のチケット一枚でプロレスまで観戦できるようにした。

中原氏自らヒーローショーに出演したほか、試合前にグラウンドで結婚式を開き、集まった客がジェット風船で祝福したこともある。

野球に無関係でもスタジアムに来てもらおうという取り組みで、この10年で観客動員数が約2倍になったそうだ。中原氏は次の企画として「ライトスタンドの場外に釣り堀」を考えているという。

VTRを見た千葉県出身のマツコは、「あそこ本当に何もないところにあるの。すごいよ、2倍にしたのは。超不便なところにあるから」と、一見奇抜な中原氏の企画に素直に感心した様子。

さらに「球場はこんなイベントをやってほしい」という話で、マツコは「ホテルみたいに泊まれる部屋があったら面白いと思う」と提案。

有吉も乗っかり、「スコアボードのとこホテルにしちゃえばいいよね」と笑うと、マツコは「ベッドで寝っ転がりながら見て、酔っ払ってそのままそこで寝たらいいなと思うことはある」と実感を語った。

進行の久保田直子アナウンサーが「中原さんのことだからもしかしたら…」と実現の可能性に期待したが、「できれば一軍の球場でお願いします!」とオチを付けたマツコだった。

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