盗難の多い自動車ランキングTOP10発表…3位アルファード、2位プリウス、1位は…

警察庁は16日、令和7年上半期における車名別の自動車盗難状況を発表した。

最も多く盗まれたのはトヨタの「ランドクルーザー」で、盗難台数は765台にのぼった。前年同期（令和6年上半期）の590台から大きく増加しており、依然として窃盗犯から高い関心を集めていることがうかがえる。

次いで多かったのは「プリウス」（289台）、「アルファード」（191台）、「レクサスRX」（141台）、「レクサスLX」（120台）、「クラウン」（107台）などで、上位はいずれもトヨタ製の車両が占めた。この中でも「クラウン」は、前年の44台から107台へと倍以上に増加する結果となった。

TOP10は以下の通り

1位：ランドクルーザー（トヨタ）：765台
2位：プリウス（トヨタ）：289台
3位：アルファード（トヨタ）：191台
4位：レクサスRX（トヨタ）：141台
5位：レクサスLX（トヨタ）：120台
6位：クラウン（トヨタ）：107台
7位：ハイエース（トヨタ）：97台
8位：レクサスLS（トヨタ）：55台
9位：ハリアー（トヨタ）：50台
10位：キャリイ（スズキ）：43台

なお、今回の盗難台数は、実際に盗難等の手配がなされた車両で、車名が明らかなものに限られており、未遂などは含まれていない。このため、犯罪統計上の「自動車盗難認知件数」とは数値が一致しない点には注意が必要である。

警察庁によれば、狙われる車両は最新の年式に限らず、西暦2000年以前に製造された旧型車も含まれる。また、普通乗用車だけでなく、小型・中型・大型トラックなど幅広いタイプの車両が標的になっているという。

こうした状況を踏まえ、警察庁は複合的な防犯対策の重要性を訴えている。車両に対しては、警報装置のほか、ハンドルロックやホイールロックなどの固定器具、GPS追跡装置、自動車用ボディカバーの活用が効果的とされている。

さらに駐車場の環境にも注意が必要であり、防犯カメラやセンサーライト、車止めポールなどの設置が推奨されている。とりわけ自宅以外の駐車場を利用する際は、防犯設備が整った管理型の駐車場を選ぶよう呼びかけている。