ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、ABEMAのインタビュー企画『おはようロバーツ』に登場し、MLBと日本野球の違いや、歴代ベストナインなどを語った。

ロバーツ監督は、MLBの打撃が長打力に依存する一方で、日本野球は「細かくヒットを重ねる」と指摘。守備については「日本球界は基礎がしっかりしている」と評価し、投球面では「MLBが球威や球速を重視するのに対して、日本はスライダーやスプリットを多用する印象」とそれぞれの違いを分析した。

また、先発投手の登板間隔の違いに触れ、今季の開幕当初に山本由伸投手と佐々木朗希投手が日本球界式の中6日で登板していた“狙い”について、「佐々木は浅いキャリアの中で週1ペースでの登板しかないので、MLBでの登板に慣れさせていただけ。昨年山本にも同じような形をとったので、そのことが頭にある」と明かし、「2人とも登板間隔の短縮を楽しみにしていたよ」と語った。

ロバーツ監督が「理想的」とするのは中5日での登板ローテーション。その理由について、「登板の合間にブルペン練習ができるからね。中4日にするとシーズン通算の登板数は32回か33回ぐらいになって多すぎると思う。先発投手の場合、シーズン通算で28回もしくは29回ぐらいが理想的」と持論を展開した。
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ロバーツ監督はDH制についても言及。「投手よりも、良い打者が打席に立つ方がファンは楽しみだろうし、トータルで考えるとDH制は野球にとって良いこと」とした上で、「そもそもDH制が導入されていなかったら、ドジャースの大谷獲得は難しかったのでは?当初大谷がドジャース入りを見送ったのはDH枠がなく、二刀流が不可能だったからだと思う」と大谷翔平選手がMLB挑戦を表明した2017年当時を振り返った。

ロバーツ厳選!「歴代MLBベストナイン」

番組ではさらに、ロバーツ監督が選ぶ「歴代MLBベストナイン」も発表。ライトには「史上最高のライト」としてイチロー、DHには「言うまでもなく翔平」と大谷翔平を選出した。

そのほか、捕手はジャイアンツの3度のワールドシリーズ優勝に貢献したバスター・ポージー、ファーストは指揮官が信頼を寄せるフレディ・フリーマン、セカンドはアメリカ野球殿堂入りを果たしたロベルト・アロマー、ショートは守備の名手として知られ、横浜DeNAベイスターズの臨時コーチを務めたこともあるオマー・ビスケル、サードには「史上最高の内野手」としてスコット・ローレン、レフトはMLB歴代最多本塁打記録を持つバリー・ボンズ、センターはMLBを代表する走攻守三拍子揃った選手として知られるケン・グリフィー・ジュニア、投手は通算219勝をマークしサイ・ヤング賞を3度受賞したペドロ・マルティネスを選出した。
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『おはようロバーツ』では、監督の愛車や私服のこだわりなどプライベートにも迫っており、現在ABEMAで無料配信中。

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