(25046)

実業家のひろゆき氏が12日、自身のX(旧Twitter)を更新し、ジェンダー平等のために活動する「UN Women(国連女性機関)」日本事務所の投稿に反応した。

UN Women日本事務所の公式アカウントは11日、「ジェンダー平等は気候変動対策の中心に据えられなければなりません。#ジェンダー平等 と #気候正義 を実現するには、女性が意思決定の過程において完全かつ平等で、意義のある参画をすることが必要です」と投稿した。

この投稿を引用したひろゆき氏は、「人類10万年の歴史的には、ジェンダー平等政策が行われた近年の方が二酸化炭素排出量は多いです。なぜ、ジェンダー平等が気候変動対策になるのか論理的な説明が薄いです」と指摘。

そのうえで「『女性が活躍すればなんでも上手くいく』という思想は『同性愛者や男性はなんでも失敗する』という根拠のない差別を生みます」と私見をつづった。

UN Womenアカウントの投稿に対しては、ネットユーザーからも同様の疑問の声が相次いでおり、「言っている意味が全然分かりません」「ジェンダー平等と気候変動、何がどう関係あるのか教えて欲しい」「全く相関関係が見えない」「せめて『気候変動対策の中心に据えられなければ』いけない理由を説明するべき」といった声が多く上がっている。

UN Womenが示す「ジェンダーと気候変動」のつながり

UN Womenの公式サイトでは、「ジェンダーの不平等と気候変動はどのように関連しているのか」という記事を公開している。同記事によれば、気候危機はジェンダー中立ではなく、既存のジェンダー不平等を増幅させ、女性と少女の生活、健康、安全に脅威をもたらすとしている。

また、多くの地域で、女性が、家族のために、食料・水・燃料を確保する責任を負っているため、 気候の変化によってこれらの資源が不足すると、これらを確保する責任を担う女性の負担が増大し、母親の負担増を軽減するために学校を離れなければならない少女もいると指摘。

さらに、気候変動は、すでにジェンダーに基づく暴力が根強い地域において、社会的、政治的、経済的緊張をエスカレートさせるとも述べている。

関連する記事

ライター