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※画像はイメージです
広報・メディア対応の専門誌『広報会議』が、2025年1月~10月に発覚した企業や自治体、団体などの不祥事に関し、全国1000人の男女(20~60代)を対象に、「イメージが悪化した出来事」についてアンケート調査を実施。このほどその結果を発表した。

今回の調査は全国の20代から60代の男女1000人を対象に実施されたもので、編集部が危機管理の専門家の意見をもとに選定した16件の不祥事から、著しくイメージダウンした出来事を上位3つまで選ぶ形式で行われた。

1位は「三菱UFJ銀行の元行員逮捕、貸金庫から十数億円窃盗」(28.3%)に。以下、「すき家、鳥取の店舗でみそ汁にネズミ混入」(22.7%、2位)、「日テレ番組でTOKIO国分太一が降板 コンプライアンス問題」(19.6%、3位)と続いた。

2025年は情報漏洩やサイバー攻撃、商品転売、コンプライアンス・ハラスメント問題など多岐にわたる不祥事が相次ぎ、対応の遅れや説明不足などが社会から強い関心を集めた。調査では「あてはまるものがない」と回答した割合が39.3%にのぼり、例年より高い点も特徴となっている。
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アンケート結果は、広報・PRの専門誌『広報会議』2026年1月号(12月1日発売)に掲載されており、同号の特集「危機を乗り越える広報対応」では、ランキング結果を踏まえて危機管理の専門家が各事例をもとに広報対応の重要性を分析している。

【2025年 イメージが悪化した不祥事ランキング】
1位 三菱UFJ銀行の元行員逮捕、貸金庫から十数億円窃盗(28.3%)
2位 「すき家、鳥取の店舗でみそ汁にネズミ混入」(22.7%)
3位 日テレ番組でTOKIO国分太一が降板 コンプライアンス問題(19.6%)
4位 広陵高校野球部の暴力問題、SNSで話題拡散(17.7%)
5位 マクドナルド「ハッピーセット」転売問題(13.2%)
6位 JAL、機長飲酒問題で全役員を減給処分 機長は懲戒解雇(7.7%)
6位(同率) 大阪万博、11カ国の海外パビリオン建設での未払い問題(7.7%)
8位 元野村証券社員に懲役10年 顧客から2億円超詐取(6.6%)
9位 アサヒグループHDがサイバー攻撃被害、受注・出荷などに影響(5.0%)
10位 万博会場周辺で来場者足止め 大阪メトロ中央線トラブル(3.7%)

■1位 三菱UFJ銀行の元行員逮捕、貸金庫から十数億円窃盗(28.3%)
・対応がとにかく遅かった。元行員の名前が出るのも遅かった(51歳男性)
・大手の銀行で、顧客利用者数も多いので今回の騒動は信用問題にかかわると思いました(30歳女性)

■2位 すき家、鳥取の店舗でみそ汁にネズミ混入(22.7%)
・飲食にとって一番大切な衛生の問題がおざなりにされており、改善されたとはいえイメージは拭えないから(55歳女性)
・報道時のビジュアルの衝撃が強かった(34歳男性)

■3位 日テレ番組でTOKIO国分太一が降板 コンプライアンス問題(19.6%)
・会見を開いておきながら詳細を説明できないというのはかえって不信感を抱く(39歳女性)
・内容が分からないままの発表で、処分だけされても理解できない(60歳男性)

■4位 広陵高校野球部の暴力問題、SNSで話題拡散(17.7%)
・問題になっているのに、甲子園に出場していたこと。もう少し早く辞退してほしかった(27歳男性)
・監督や広陵関係者の対応がなぜか加害者側を守ろうとしてばかりで被害者側のことをなにも考えていなくて腹立たしく感じた。挙句の果てには加害者側が被害者側を訴えると言い出し、意味がわからなかった(32歳女性)

■5位 マクドナルド「ハッピーセット」転売問題(13.2%)
・転売が止まらないのに、マクドナルド側はたいした対応も取らず、売れればいいというのが見え見えで腹立たしかった(47歳女性)
・高額転売可能なものをセット販売することそのものが問題なのに、やめようとしなかったから(57歳男性)

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