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日本時間1日に米ペンシルベニア州ピッツバーグのPNCパークで行われたMLBパイレーツ対カブス戦の最中、男性ファンが約21フィート(約6.4メートル)の高さにある右翼席からフィールド上へ転落した。

これを受けて、同市の公衆安全当局は1日夜、公式Xを更新し、男性が依然として重篤な状態にあることを明らかにした。当局は「この事件は偶発的な事故として処理されている」とも説明しており、ピッツバーグ警察は今後、同件について追加の情報提供は行わない方針としている。

事故が起きたのは7回、パイレーツのアンドルー・マカッチェン選手が勝ち越しの二塁打を放った直後のタイミングだった。米メディアによると、転落したのは20歳の男性で、当日は友人やガールフレンドとともに右翼席で観戦していたという。プレーに興奮し、スタンドからバランスを崩して落下したとみられている。男性は頭部を強く打ち、頭蓋骨を骨折。大の字に倒れて動けず、頭部からの出血も確認された。

試合は一時中断され、フィールドにはすぐに救急隊が駆けつけた。選手たちはその場で膝をつき、祈るような仕草を見せながら事態を見守ったという。男性は現場で応急処置を受けた後、病院へ搬送されたが、現在も重篤のままとなっている。

なお、男性は大学時代にアメリカンフットボールの選手だった経歴を持つという。メジャーリーグでは過去にもスタンドからの転落による死亡事故が報告されており、球場における安全対策の在り方にも再び注目が集まっている。

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