(20203)

実業家イーロン・マスク氏が11日、自身のX(旧Twitter)に「先週のドナルド・トランプ前大統領に関する私の投稿の一部を後悔している。それらはやり過ぎた」と投稿し、先週から繰り広げられていたトランプ氏との確執について一歩引く姿勢を見せた。

マスク氏とトランプ氏の間の対立は、先週の数日間で急速に高まっていた。発端は、マスク氏がトランプ大統領の減税法案を「既に巨額になっている財政赤字を激増させアメリカ国民に耐えがたいほどの借金を背負わせることになる」などと強く批判したことだった。

特に注目を集めたのは、マスク氏が、性的人身売買の罪で有罪になった故ジェフリー・エプスタイン氏関連の未公開文書にトランプ氏の名前があると主張した投稿だった。

これに対し、トランプ氏もマスク氏を「クレイジー」などと批判し、マスク氏の企業に対する政府契約の見直しも示唆しするなど、激しい言葉の応酬が展開されていた。

複数の海外メディアは、今回のマスク氏の謝罪は、関係者からの働きかけがあったためと報じている。JD・バンス副大統領やスージー・ワイルズ大統領首席補佐官がマスク氏に電話をし、関係を修復するよう促したと伝えられている。

また、トランプ氏は、ニューヨーク・ポスト紙との電話インタビューで、「マスクが後悔の意を示したのはとても良いことだ」と述べたという。

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